No.165 [日の出ずる国・日本]
2011年5月号



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【ひねくれコラム】NO・165
〈日の出ずる国・日本〉
▼安眠を貪(むさぼ)り、平和ぼけした日の出ずる国、
日本に超ド級の激震が走った。巨大な自然の猛威に成
す術がない。天変の怪物に木の葉が舞うがごとく翻弄
された。天上の神々は無慈悲なのか、あざ笑っている
のか、我々に苦難・試練を与えた。
▼彼はこういった。『天罰が下された』と。彼の舌禍
(ぜっか)は織り込み済み。被災者に対しての冒涜
(ぼうとく)ではない。国家・国民に対しての戒めと
思いたし。でなけりゃ、都知事四選はありえない。東
の都知事、西の府知事に共通するものは多々あるが、
やはり「喧嘩ができる」ことだ。ゆえに都民・府民・
国民は絶大な支持をする。
▼海外の記事にこうある。『日本国民は超一流だが、
政治は三流』だとー。「何いってやがるんだい!」と、
声高に反論したいが、何故か、今一歩立ち止り、躊躇
(ちゅうちょ)する。コップの中の政争に明け暮れ、
いざ未曾有の天変地異になれば、右往左往。
司令塔なしー。
▼多くのことは言わん。国家を揺るがす大震災のとき
に、一国の指導者が執るべき行動は、国内外問わず、
各分野のプロ中のプロを集め、命令系統を単純に、今
ある現実に対処し、と同時にいつ終息するか明確にす
る。それからだ、最低十年先の指針を創り上げること
だ。『言うは易く行うは難し』かい?トップはウロ
チョロするな。

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▼国家を信じ、政府を信じ、政治家を信じなきゃ、誰
を信じるんだい?被災者はー。阪神大震災から何を学
んだ?『それでも我々、政治家は全力を尽くしている』
と反論するだろうが、具現化が最重要。
▼耐え忍び、秩序を乱さず、規律を尊ぶ被災者を誇り
に思え!被災者の忍耐にも限度がある。阪神大震災の
ときもそうだった。長引くほど、周りの意識は薄れて
いくー。
▼当時、体育館や市役所での避難者は、時が経てば経
つほど段々と、学校の生徒や、市役所の職員から奇異
な眼で見られ出したという。〔いつまで居るんだい…〕
―と。これが被災者の現実なんだ。地獄に等しい。
▼御用学者しかり。『想定外であった』と。屁理屈と
責任逃れが横行する。想定外を「想定」するのが真の
プロフェッショナルだろう。その中のプロ中のプロで
ある、「自衛隊」の献身がなけりゃ一体、どうなって
いた?
▼ゲーテ(ドイツ)の言葉にこうある。『自分一人で
石を持ち上げる気がなかったら、二人がかりでも石は
持ち上がらない』。日本国自衛隊の本気度が米軍の士
気を高めた。むろん警察官、消防隊、原発の作業員し
かり。彼らは生死を賭し、行動するプロだ。
▼米原子力空母「ロナルド・レーガン」がいち早く寄
港したのは、災害に乗じてのテロの抑止の意味もある。
これまでして日本国との連帯を深めようとする米国へ
感謝せよ。消防隊、自衛隊しかり。その自衛隊を
『暴力装置』と云った御仁がいた。その暴力装置がい
ないと「日の沈む国」になるよ、日本国はー。
猛省せよ!              ―夢追人―

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―編集後記―
*今回の「統一地方選挙」の結果にはびっくりした。
壊滅的な惨敗。これ以上の負けはなし。表現の仕様が
ない。先の衆院選で、与党に一票入れた有権者の「懺
悔(ざんげ)」の結果かな。この揺り戻し〔振幅〕の
大きさや如何なるものやー。
*その与党に対する今回の震災や、原発事故において
の国内外におけるバッシングたるや凄まじい。無知無
能の罵詈雑言―。我々としても批判は簡単。一生懸命
やっていれば評価はしてあげよう、と思うが、やはり
心もとない。
*原発事故においてもそうだ。どうしても国、その機
関は事故を過小評価する。公的な組織は隠蔽(いんぺ
い)体質から脱皮できない。国民、社会、知識人は必
ずこう云う。「情報公開をー」と。そして過小評価、
初動ミスが後に取り返しのつかない状況となる。『段
々良くなる法華の太鼓』とはならないのか。
*と同時に、観光業界、百貨店しかり、ありとあらゆ
る企業・産業には大打撃。
如何せん、意識が高まらない。ある人がこう云った。
「商品を案内したときに、旧知の間柄であるに関わら
ず、『こんなときにー』」と。自粛は必要であろう。
ある一定期間は、『喪に服す』意味でもー。天岩戸よ
ろしく、こうなったら沈滞ムードを吹っ飛ばせ!岩戸
の前で酒盛りだい!必ず、岩戸は開く。天照大神は気
になってしょうがない。そうなれば、日本国中を眩し
いような陽光が射すー。      ―T・K―

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